11月に読んだ本かんそうつづき

 続きが絶望的に遅くなってしまってもうしわけない。別段忙しかったとかそういうわけじゃなくて、ただ単になんかこう……ブログから離れてたというか……そういう気分にならなかったというか……。気分で生きてるからしかたないね。快楽天的刹那主義だからね。どういうことだろうなあ。
 そんなわけでもう既に文章の書き方をすっかり忘れてすっからかんになってしまった。どうすればいいのかわからない。やばい。書くしかないのか。読んで、書くしかないのか。50万冊読むしかないのか。1ページの白黒の濃淡を見ただけでどの作家か判別できるくらいには訓練されなきゃいけないのか。そうかもしれない。だけれども、そうじゃないかもしれない。


子ひつじは迷わない 走るひつじが1ぴき (角川スニーカー文庫)
クッソクソおもしろかった
読了日:11月20日 著者:玩具堂
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23843527


 とてもおもしろかった。
 行動派のなるたまくんと安楽椅子探偵型のめがねちゃんが日常の事件を解決する話。なるたまくんは真相がわからないし、めがねちゃんは頭でっかちなのでみんなが幸せになるように事件を解決できない。役割を相互補完する二人の探偵役/主人公は仮面ライダーWを彷彿させる構図ですね。真実を明かすという名の墓暴きは、否が応にも誰かを傷つける。だけど立ち止まってはいられない。なぜならそれが青春だからだ! 文章もしっかりしていてなるほどこれはスニーカー大賞だなあ米澤穂信なんでスニーカー文庫ちゃうんやろなあと思ったかどうかは忘れた。1巻もおもしろかったけどそこまでではなくて、2巻で「これはみんなにオススメしていいな!」くらいまで評価が安定したような気もする。


■クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門 (ファミ通文庫)

読了日:11月18日 著者:石川博品
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23806119

 うさんくさいタイトルだけど石川博品なので文章構成うまいわ。ライトなトライアンドエラーループ系ラブコメ。カマタリさんをカタマリさんだと思って読んでたけど攻略対象のヒロインが蘇我馬子とか入鹿とかで、そらカマタリさんやなあと読み終わってから思った。そのへんのネーミングの適当さはラノベとか漫画よりもどことなく北山猛邦さんの『ギロチン城殺人事件』の一ちゃんとかニちゃんを思い出すんだけどどうなんだろうなあ。
 二巻はどうなんでしょうねえ。

めだかボックス外伝 グッドルーザー球磨川 小説版(下) 『水槽管理のツークツワンク』 (JUMP j BOOKS)

読了日:11月18日 著者:西尾 維新,暁月 あきら
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23791052

 球磨川さんが主人公でおもしろくないわけがないわ……。西尾さんは読者の意表をつくことに長けた作家で、最近はその意表のつき方が誰得な方向に進んでるような気がしたけどこれはよかったです。やっぱキャラが大事なのかもしれない。あと球磨川さんの喋り方は『 』じゃなくて「『 』」な感じがよかった。『 』だけだったら犬語かと思うじゃん。

デート・ア・ライブ 十香デッドエンド (富士見ファンタジア文庫)
おもしろい
読了日:11月18日 著者:橘 公司
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23790807

 おもしろいし続きが読みたいけど続き高いわ。すぐ読み終わるからコスパ的な意味でさ……。

■も女会の不適切な日常2 (ファミ通文庫)
いつでも完結できる状態でだらだら巻数を重ねそうだなあ
読了日:11月17日 著者:海冬 レイジ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23787289

 そんな感じ。

■も女会の不適切な日常1 (ファミ通文庫)
はがないでもシュタゲでもなくただのディスコ探偵水曜日
読了日:11月17日 著者:海冬 レイジ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23784456

 そんな感じ。まあ斜め上ですよね……。

■夏の夜会 (光文社文庫)
めっちゃおもしろかった
読了日:11月17日 著者:西澤 保彦
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23780395


 同窓会に来ていろいろしゃべってたらなんかおかしくね?ってなる感じの話。記憶とかいろいろ面倒くさい話をするけど西澤さんなので仕方がない。こわかった。

GANTZ 25 (ヤングジャンプコミックス)
読了日:11月15日 著者:奥 浩哉
http://book.akahoshitakuya.com/b/408877597X

 まあGANTZだよね〜。

BTOOOM! 1〜9

 まあバトロワだからおもしろいよね〜。
 爆発はいいね。ロマンだね!

■夜歩く (角川文庫)
読了日:11月14日 著者:横溝 正史
http://book.akahoshitakuya.com/b/4041304075

 あんまりおもしろくなかった。
 偉大なる先行作ということか……。

■消えちゃえばいいのに (富士見ファンタジア文庫)
ふぇぇ…おもしろくないよぅ…
読了日:11月12日 著者:和智 正喜
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23650071

 特に言うことがないよぅ……。

■スクリューマン&フェアリーロリポップス (電撃文庫)
まあまあおもしろかった。ヒロインのキャラは微妙だけど世界観と主人公の能力は好き。魅力的な敵がでてきたら化けるかもしれない。スクリューマンは小回りが効きそうな能力なのでバトルがもっと知恵比べしてくれれば…
読了日:11月12日 著者:物草 純平
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23649159

 そんな感じ。

■独創短編シリーズ 野粼まど劇場 (電撃文庫)
おもしろかった
読了日:11月11日 著者:野崎まど
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23639628

 絶妙におもしろい。実験作なのにちゃんとエンタメしていてえらいと思った。


ぼくらのへんたい(1) (リュウコミックス)
読了日:11月8日 著者:ふみふみこ
http://book.akahoshitakuya.com/b/4199503013

 女装漫画。みんなかわいすぎてめっちゃちんこたつ。

ねじまきカギュー 7 (ヤングジャンプコミックス)
読了日:11月8日 著者:中山 敦支
http://book.akahoshitakuya.com/b/4088794400

 みんなかわいすぎてめっちゃちんこたつ。

■パイは小さな秘密を運ぶ (創元推理文庫)
そう、それがトライステロ
読了日:11月8日 著者:アラン・ブラッドリー
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23557305

 化学好きの女の子がおじさんが死んだ事件を解決する話。切手を巡る冒険。そう、それがトライステロ。


■眩暈を愛して夢を見よ (角川文庫)
すばらしい
読了日:11月7日 著者:小川 勝己
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23526602

 願わくばその手のトリックに慣れ親しむ前に読みたかった。でもおもしろかったのでよかったとおもった。文芸部内の評論会みたいなのが作中作的にあるんだけど、文芸部の人らのいやらしさがとてもリアルでいいとおもった。

■青空の卵 (創元推理文庫)
申し訳ないがホモはNG
読了日:11月7日 著者:坂木 司
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23521490

 いまいち。主人公がピュアすぎて頭大丈夫なのかなあこの人と思った。話もなんかありがちな気がする……。

■神のロジック 人間(ひと)のマジック (文春文庫)

読了日:11月6日 著者:西澤 保彦
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23507769

 とてもよかった。少年少女が変な施設で探偵的なスキルを鍛えていて……みたいな。以前にネタバレを踏んだ気がするけど踏んだネタバレのネタをすっかり忘れていたので悶えた。よかったなあ。

■開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ・ミステリワールド)
読了日:11月6日 著者:皆川 博子
http://book.akahoshitakuya.com/b/4152092270

 文章好き。中世・ロンドン解剖学教室で生徒さんたちがいちゃいちゃする。現在パートと過去パートがあるんだけど、過去パートで主人公のビッグになってやるって上京してきた感じの若造が被害者だと分かってから興奮してページを捲る手が止まらなかった。世界観がよかった。なんとなく桜井光とか小林靖子にゃんとか思い出したけどぜんぜん関係ないと思う。だけど最後の展開はなー。最後だけなー。ふえー。

■キョウカンカク (講談社ノベルス)
わいはこういうの嫌いやないで
読了日:11月3日 著者:天祢 涼
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23426889

 共感覚を持つ探偵が「こいつが犯人や!わいはやばい感情が色で見えるから間違い無いわ!」って言うけどそれじゃあ捕まえられないよね、ってことでいろいろ捜査する話。作者さんは小説下手だし突っ込みところは多いしどうしてこうなったな表紙だしオチもダジャレかよ!って感じだけどわいはこういうの嫌いやないで。

■空とタマ―Autumn Sky,Spring Fly (富士見ミステリー文庫)
シチュエーションは好きだけど主人公がうぜえ
読了日:11月1日 著者:鈴木 大輔
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23384410

 使われなくなった倉庫的な場所で見ず知らずの男の子と女の子がいちゃいちゃする密室ボーイミーツガールストーリー。密室なのは二人がなんか閉じ込められちゃったから。主人公がうぜえ。

■ペンギン・サマー (一迅社文庫)
なるへそなあ
読了日:11月1日 著者:六塚 光
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/23383005

 斜め上展開系ラノベパート2。シュタインズ・ゲートよりおもしろかった。


 そんなわけで11月に読んだ本のかんそうを無事に書き終えることができました、たぶん。これでようやく12月を迎えられるぜ……。