プリティーリズムデュオ大会@天王寺参加レポ

11/10

 8時に飛び起きてニチアサを楽しんだあとDちゃんに電話した。プリティーリズムのドゥオ大会に参加しようぜって話になっていた。参加するだけで限定プリズムストーンが2個もらえるのだ。中学生以下しか参加できないが、自分たちを幼女だと思いこんでいるぼくらなら参加できるとおもった。実際のところぼくは女児向けアニメをたくさん見ているので相当女児力が高いことを自負していた。Dちゃんはよく中学生と間違われる。ぼくらに敵はいないかのように思われた。電車でジャスコ的デパートに行き、ゲームセンターに行った。そこでは女児がわらわらしていた。女児向けゲームの筐体のイベントだからそれなりに女児がいるとは覚悟していたけど、想像以上だった。イベントには15組が参加できたが、一見しただけでも訪れている女児がキャパシティを上回っていることは明らかだった。参加している女児は小学生低学年以下ばかりで、Dちゃんはその中では年上だが、比較対象となる本物の中学生は参加しないだろうという読みが完全にあたっていた。白いカラスがいないことは誰にも証明できない。ぼくらが女児でないことも同様のはずだ。スタッフのお兄さんに整理券を要求するとすんなり受け取れた。勝った、とおもった。結果発表までしばらく時間があったのでゲーセンをぶらぶらした。二人あわせて千円ほどクレーンゲームに飲まれた。クソが!とおもった。太鼓の達人をやってると発表の時間がきた。スタッフのお兄さんのまわりに集まる緊張した面持ちの女児たち。あたりの空気は不安と期待ではちきれそうだった。一組ずつ名前が呼ばれていった。諸手を上げて喜ぶ女児。もう駄目だ……という顔の女児。反応はさまざまだった。申し訳ないな、という気分だった。ぼくらのような偽物の女児がプリズムストーンをゲットしてしまって、ごめんね、という気持ちだった。だけどぼくらのプリズムストーンへの熱意は本物だった。ぼくらは参加できなかった女児にどんな言葉をどや顔でかけてやろうか考えていた。最後の番号が呼ばれたとき、ぼくらは何が起こったのかわからなかった。ぼくらの番号が呼ばれなかったことに気づいたとき、世界が足元から崩れていくような感覚に陥った。頭は朦朧として、大事な糸がぷつんと切れてしまったかのように何も考えられなくなった。広角レンズめいた視界がぐるぐると回った。気づけばぼくは膝をついていた。喜ぶ女児。なんなんだこれは。何が起こってるんだ。番号を呼ばれず、絶望的な表情をしている女児と目があった。ふいに頭の中で「パンピナッ」のメロディが流れだした。エコーがかかり半音下がった歪んだパンピナッだった。パンピナッwwwパンピナッwww……。その歌は女児を騙って参加したぼくらを嘲笑しているかのように聞こえた。ぼくらは負けてしまった。0回戦ドロップ。それがぼくらのプリティーリズムドゥオ大会のすべてだ。
 そのあとデパートを舐め回すようにぶらぶらしてから梅田に戻り、くしかつと合流してボウリングした。4ゲームやって、最後だけ100点をこえられたのでよかったと思う。

11/11

 月曜日だった。
 ジャンプを読んだ。焼野原塵が好きすぎてもうだめだ……って気分になる。愛なんだよなあ。
 日が暮れておなかがすいたのでくしかつと一緒にピノキオに行った。ピノキオの店内はあいかわらずがらんとしていて、テレビから流れる韓国ドラマの深刻めいた声や歌が響いていた。その光景はシュールで、なかなかに草が生えた。そんな雰囲気が嫌いじゃなかった。
 くしかつと西尾維新の話をしたりしなかったりした。悲報伝たのしみだね。


 そういえば土曜日に映画☆マギカをみて、感想を書きたいのだけどどうしたもんかなあとおもってる。ネタバレとかそういう意味で。劇場版まどか☆マギカの内容を一言で表すなら、ぼくが日頃から公言している博愛に対する反逆の物語だった。とてもおもしろかった。まあどうにかしよう。それじゃあ。