野崎まどマラソン完走

 完走といっても五冊だからちょろいわ。
 それに一冊250ページくらいだし、一ページの文字数もいい感じだし軽かった。一冊一時間くらいで読めたわ。
 よかったよかった。

[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)

[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)

 まずアムリタ。天才映画監督がすごい話。よかったです。描写がよかったです。主人公がコンテを読もうとしたら意識が飛んで「ふ、二日経ってる……だと……」ってなるシーンがよかったです。とてもおもしろかったです。

舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)

舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)

 次はお面の話。よかったです。わりと話の起伏が少ないけど、よかったです。講談社文三から出てる本だったらここからさらにいろいろ起こりそうな感じだけどうまくまとまっててよかったです。おもしろかったです。

 次は死なない生徒が殺される話。何回も。それなりにSFです。よかったです。野崎さんの書く小説は全体的にミニマルなんですが、そのぶん展開とかが綺麗ですね。よきラノベかな。三角形と四角形の間の図形を描くすごい人が出てきます。というよりすごい人のすごさを表現するためにそういう図形が出てきます。

たぶんこんな感じじゃないでしょうかね。
これが描けるってことはぼくも天才なんじゃないでしょうか( ・´ー・`)
まったく自分の才能が怖いです( ・´ー・`)
そんなわけでおもしろかったです。

小説家の作り方 (メディアワークス文庫)

小説家の作り方 (メディアワークス文庫)

 次は世界一面白い小説を書けるようにレクチャーする話。よかったです。微妙にSF……というとネタバレになるかもしれませんがよかったです。伏線回収率すばらしいです。伊坂幸太郎を彷彿させますが伊坂幸太郎とはぜんぜん違います。
 ちょうおもしろかったです。

パーフェクトフレンド (メディアワークス文庫 の 1-5)

パーフェクトフレンド (メディアワークス文庫 の 1-5)

 次は友達がわかんない天才と友達になる話。これは昨日書きましたね。
 かなりおもしろかったです。



 そんなわけで野崎まどさんいいですね!
 ファンになりました。
 明らかにメフィストの血液が流れてるけど、メフィストからは決して出てこれなかった作家で(小説の枚数的に)、不思議な感じです。
 これからもがんばってほしいものだなあ。

 おしまい。