アイアムアヒーローのかんそう。
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2011/02/04
- メディア: Blu-ray
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花沢健吾さんのアイアムアヒーローを読んだ。
ご存知の通り自意識ゾンビ漫画漫画なんだけど、これ「バクマン。」への怒りが製作の初期衝動になってね?って思った。
というか、読んでていちばん怖かったのは、漫画家アシスタント(35)のリアルな自意識を、アシスタントたちに描かせるっていう花沢健吾さんの鬼畜さだった。花沢健吾さんの製作現場では和気あいあいと漫画描いててほしいものだ。じゃないとゾンビが!ゾンビが!
演出はどれもこれもうまいんだけど、いちばんすごいと思ったのは、「読者と主人公に一線を引かせる装置としての主人公のアヘ顔」だった。リアルコミュニケーションで「どやっ」を使うことにためらいがない人は使ってみたらどうだろう。たとえば自分語りをするときとかに。そこまでリアルでのふるまいがパフォーマティブになると平田オリザさんの弟子になるしかないような気がするけど。
演出がおもしろいからおもしろいけど、話的にはにゅーん(´・ω・`)と思った。
「アイアムアヒーロー」と「ハイスクールオブザデッド」をアウフヘーベンしたら「ゾンビランド」になるんじゃないかなあ、と思った。