あかべぇそふとすりぃの「JORKER 死線の果ての道化師」やったよ。


 変な文体で微妙に一部の界隈を賑わせていたイメージのジョーカーだけど、なかなかおもしろかった。
 主人公の頭が楽しかったわ。主人公の頭が楽しい感じのは好きやわ。田中ロミオとか西尾維新とか佐藤友哉とか好きだしなあ。でもそれが賛否両論みたいですね。というかパッと感想見たところ否定的な意見ばっか目につきますね。しょうがないわ。声優がすごかったわ。ひるまさんがめっちゃ好きやったわ。頭が楽しいキャラが好きやわ。スピカちゃん編が好きやわ。ヒロイン達はテンプレの域を出ないし、各エピソードもどこかでも見たことがあるようなものやけど、けっこうがんばってたと思うわ。たぶんライターの人は純文学好きなんじゃないかなあと思うわ。舞城王太郎とか、筒井康隆とかのポストモダン的なの。

「見渡す限り緑緑緑緑緑の草草草草草草草」

 とか視覚的な表現は純文における今はもう古びちゃった前衛のそれじゃん。まあ視覚的な効果は白い紙に黒い文字っていう小説媒体だから成立するもので、画像がぱっと表示されちゃうエロゲーには合わないよね。しょうがないわ。単純にライターさんの力量不足もあるし、ジャンルに対する理解不足も否めないわ。アプローチの仕方を間違えてる。でもぼくは好きやわ……。このゲーム……。
 ていうかライターさん、経験を積めば普通におもしろいよくできたエロゲー書きそうなんだよなあ。若いんかなあ? なんにせよがんばってほしいわ。応援してます。オススメはできない。