どうしても素敵な想像が頭から離れなくて

 冷たいワンルームマンションで一人、何をするともなしにぼーっとしているとふいに大声で叫びだしたくなるような、自分の存在の証明をしたくなることがないだろうか、私はない。
 綾辻行人の「奇面感の殺人」を100ページくらいまで読んで「ま、まじかよ……」と思った。むしろ「ま、まじかる……」と思った。なぜかというとその内容の古典っぽさたるやこれぞ新本格といった感じで、新しいのか古いのかわけわかんねえよと僕のつたない頭では時系列を整理できなくなってしまったからである。つまりどういうことかというと、ぜんぜん2012年にでた小説っぽくないよねー( ・´ー・`)という少々上から目線な鼻笑だったりするのだけど……。まあメフィストはずっと前から古くて新しいものをやっていたわけでその大ボスが綾辻行人だったわけで、みたいな感じで、つまり何がいいたいかというと私はそんな講談社綾辻行人が大好きです。これでいいだろ。たぶん。
 それと同時にジム・ケリー水時計」を読んでいる。大阪のどこかの駅にもありますね。この前その大阪のどこかの駅で水時計を見たときには思わず見とれました。五十年くらい涎を垂らしながらこの世に具現せしめた時のうつろいを見上げていたんじゃないかな。うちにも水時計ほしい。よこせ。まあこの小説もまだぜんぜんよんでなくて水時計、まだ毛ほどもでてきてないんだけど。
 もうすぐ午前二時なので寝ますみなさい。鋼鉄の朝が来る!