「はや何をか恐るべき」

10(金)

 学校で本を読んだ。ような気がする。はっきりとは覚えていない。
 日本文学のテスト。といっても持ち込みありで調べりゃすぐわかるものだった。夏目漱石の「わがねこ」と「ぼっちゃん」からの問題で、「わがねこ」は授業中に配られたプリントから、「坊ちゃん」は小説の内容について問題がだされた。クイズだった。校長のあだ名とか。坊ちゃんの漫画バージョンを持ち込んでたから楽勝だった。テストが簡単だと先生の好感度がうなぎのぼりますね。
 そんな感じで文芸部の日曜日に締切りのへんなのを書いてたSくんと落ちあって晩ご飯を食べた。
 そんな感じで夜行バスに乗って東京へ行った。隣が細い人だったからよかった。だけどぜんぜん眠れなかった。ブランケットもないタイプだった。枕を忘れた。夜行バスに乗るといつも枕を持ってこなかったことを後悔する。今度僕が夜行バスに乗りたそうな顔でたたずんでいるのを見かけた人は「枕わすれないでね!」とアドバイスしてほしい。お願いします。

11(土)

 JR新宿駅西口に着いた。Mちゃんと合流した。Mちゃんは僕が夜行バスで眠れないだろうと予測し、テンションをあわせるために徹夜をしてきたらしい。どういうことなんや……。まあなんにせよありがたい。
 それから神保町に行った。古本の町ですね。いろいろ買った。いろいろ買いすぎてやばかった。それからの移動時間はずっと筋トレだった。よかったなあ。

 それから森美術館に行った。フレンチ・ウィンドウ展っていうのがやってた。マルセル・デュシャンとかの既成概念ぶっこわし系の特集だった。便器とかモナリザにヒゲとか。なかなかおもしろかった。
 田口行弘さんの「MOMENT」っていうストップモーション動画がよかった。よっつくらいあった。合計30分くらいあったんじゃないかなあ。

こういうのがずっとある。畳バージョンがよかった。畳が超かわいかった。

 Mちゃんが六本木ヒルズを怖がっていたので、蒲田に行った。カオスサンラインに泊まるためです。

http://chaosxlounge.com/chaos_sunline/

 これです。
 藤城嘘くんの部屋に泊まった。なぜかMちゃんと二人で同じベッドに寝た。エロいイベントはなかった。

12(日)

 文学フリマに行こうとしたけど(ホテルのサンライン蒲田から文学フリマの会場は歩いて10分くらいの距離)、チェックアウト時間が10時と、微妙に早かったからネカフェに入った。スティール・ボール・ランを21巻から最後まで読んだ。わりと普通に感動した。ジョニーの成長しないっぷりに感動した。6部と比較するといろいろ面白いかも。

 文学フリマに行った。いろいろ買った。「これからの萌豚の話をしよう」とか「エロ年代の想像力」とか「BLACK PAST」とか「アニメルカ」とか「はじめてのあずまん」とか「読本 魔法少女惑乎紛乎(よみほん まほうのをとめまどふかまぎるか)」とか「TOKYO VIRUS」とか「inside Out」とか「野宿野郎」とか「中南米マガジン」とか「knocks」とか「未来回路」とか「本当はこのBLがすごい 2011年阪」とか早稲田の文芸部のやつとか東大の文芸部のやつとかいろいろ買った。

 読本はだいたいこんな感じである。お試し版なのが残念だった。

「エエ何者か、どちらの身方か」と杏子問へば、ほむらしづかに「分別治定、大人しき者の身方。いたづら無用に諍(けんか)早い、痴(をこ)どもの敵。サテ汝はどちらなる、イザ聞かせよや佐倉院の杏子」と問ひ返す。

 感動した。でもこの本には第一巻、「夢のなかで逢ひたるやうな」と第三巻、「はや何をか恐るべき」しか入っていない。完全版ほしい。

 いつのまにかMちゃんがいなくなっていた気がするけどまあだいじょうぶだたt.
 Mちゃんはピースの又吉さんをストーキングしてたらしい。

 それから秋葉原に行った。とらのあなで我らが「なすびホテル」の同人誌を探した。あった。買った。よかったなあ。

 Mちゃんと別れてA石ん家に行った。慶応薬学なので日吉まで。遠い。僕は帰りのバスも新宿から乗ることになっていたのでだるかった。
 日吉でA石と合流して、「らすた」っていうラーメン屋さんに入った。なかなかおいしかった。ごはんが余ったのでA石に食べさせた。

 A石ん家に行った。A石は最近買ったロードバイクにどや顔で乗っていた。
 しゃべってたらすぐに九時半くらいになったのでさよならしました。

 新宿で夜行バスに乗った。隣の人が細身だったからよかった。だけど全然眠れなかった。ブランケット付きだったけど無理だった。

13(月)

 そんな感じに五時に梅田についた。八時にフランス語のテストがあるので、石橋に向かいながらがんばって勉強した。先生の口頭尋問です。受験者が口にした動詞の数が点数になるそうです。
 しかし、勉強というよりは覚悟を決めるための時間だった。

 石橋駅。自転車回収して家到着。シャワって勉強。学校へ。
 だけどフランス語のテストは挙手制だった。その日は6人くらいがテストをうけた。そうだったらいいなあ、という期待が現実のものとなった僕はほっと胸をなでおろしたのでした。フランス語の授業後、僕に向かってにやにや微笑んでくる男の子がいて、僕もにやにやほほえみを返したのだけど、どうやらマイミクの人だったらしい。「いつも楽しい日記をありがとう!」みたいなことを言ってくれたような気がする。僕は日記をほめてくれる人が三度の飯より好きなので今度ご飯おごります。牛丼食べに行こうぜ!

 家に帰って、ゆっくり本でも読もうかと思ったらダニエルが来た。
 昼間に文芸部一回生のみなさんに「文学フリマ行ってきたからみせびらかさせろ!」ってメールを送っていたのを思い出した。そのあとに五人くらいうちに来た。二人くらい来たらいいなあと思っていたのでびっくりした。そんな感じでだらだらしゃべった。Sくんが書いた小説の読書会をust放送したりした。視聴者はほぼ皆無だった。そらそうだ。
 文芸部のみなさんが帰ってから、M出とコミケに出すうすい本の会議をした。読本を自慢した。よかったなあ。

14(火)

 94or2くんとやたらはちあわせる日だった。15回くらい「おっ」「よっ」ってなったんじゃないかと思う。ミス研の部室にはじめて行ったりもした。アニ研でパンストが上映されてた。いい話だなあ。
 行った授業が 体育/4こま だった。まあよくある話だ。体育セットを紛失してしまったので、新しいのを買った。4000円くらいの出費。痛ぇ……。誰かに譲り受けるという手がなくもないような気がするがだるい。卓球は勝ち抜き戦みたいなやつだった。卓球台が10こくらい用意してあって、買ったらランクが一つ上の卓球台で勝負。負けたら下がる。先週の続きかららしい。僕は先週休んでいたから一番へたっぴランクからだった。新しいシューズとジーパンのおかげか、全勝できた。みんなも卓球で勝ちたかったらジーパンでやるといいよ。 

 そんな感じです。これは最近の決め台詞です。