うんこ

おおさかだいがくにんげんかがくぶの合宿に参加するために九時の集合時間に間に合うためにちゃちゃっと出発してちゃちゃっと、借りてたDVDとブルーレイをTSUTAYAポストに投函して、集合した。雨が降っていたり降らなかったりした。神戸県のスキー場の目の前にある旅館(?)をまるまる貸しきってのどんちゃん騒ぎだった。
 近くの体育館でカレーの具材争奪戦をやった。くじびきでわかれた12の班で。大縄跳び、まるばつクイズ、ドッヂボールをして、総合店順に黒毛和牛とかふえるわかめとか、つまりそういうのが決まる。しかし僕らの班が集合して、連中の顔を見回した瞬間、全員が頭のてっぺんから足の爪先まで完全完璧徹頭徹尾に文化系の体を成していることに気づいた。そんなわけで最下位になった。あまりにもすんなりとエスカレーター式に負け続けたので班員の誰の顔も名前も覚えられなかった。具材はゴーヤでした。ふつうにおいしかった。去年の最下位はいなごだったらしい。いなごがよかった。今年の具材の中ではチョコレートが一番グロかった。
お風呂ごくごく!
それからなんかわりかしいろいろとした。いろいろしているうちに大広間でカラオケ大会のようなものがはじまった。カラオケ大会のようなものがはじまったのだが、僕は僕と、とてもすごい女の子と、それなりにすごい女の子とずっと変な話をしていた。
とてもすごい女の子はとてもすごいのだが、すごすぎるがゆえにそのすごさを文字で表現することができない。というか口止めされている。顔バレしたらやばいらしい。いろいろと面倒くさいらしい。なので、「とてもすごい女の子に会った」という事だけここに記しておく。これはとても微妙な自慢です。
「恋のメガラバ」がかかったときに、「なんでM出がいないんだろう?」と思った。なんでM出はいなかったんだよ!
リア充クラスタと鉄板曲クラスタとアニソンクラスタサブカル女子クラスタがいた。女の子たちが寝てからは僕はとても控えめに音楽に合わせて踊ったり歌ったりしていた。おそらく誰も僕の存在に気付いてなかったと思う。
五時ごろになるとすべての曲がaikoに染まった。そんな感じでカラオケクラスタは散会した。
朝ごはんが八時半だということなので、僕はストーブにあたりながらだらだらと過ごした。その時点で起きているのは七人くらいだった。僕はだらだらごろごろと過ごした。なかなかみんなへんなテンションだった。話題をふるかかりだったメガネの男の子が寝ると、あたりはしんと静まり返った。ひとり、またひとりと消えていくのを僕は静かに眺めていた。
僕はある女の子とうんこの話をしてすごした。
そんなかんじで貫徹した。
部屋に帰ると、Sくんが八畳にひとりで寝ていた。僕は手を合わせてご冥福を祈っておいた。
朝ごはんはなかなかおいしかった。コーヒーごくごく!
それからわりかしいろいろとして、バスに乗った。まばたきひとつで大阪だった。今になって、眠っている人たちの寝顔の写真をとって、脅迫の材料に使うことを思いついたが、後の祭りだ。
そんなかんじだった。